〜すべては言葉にならない叫びから〜
子供がその日あった出来事を、一生懸命にお母さんに説明しますね。時系列や話の構成、相手が興味あるかないかなんて、まったく気にもせずに。お母さんが面倒くさがろうが、服を引っ張ってでも聞いてもらおうとします。
それこそが表現の第一歩、叫びの源流です。
僕はここにいるよ!
世界をこう感じたよ!
自分が感じたことを表現したい、そしてそれを誰かに受け止めてもらいたいというのは、生まれながら人間に備わっている本能の一つです。
思う存分表現したことを、しっかりと受け止めてもらえた経験は、成長の過程でどれだけの財産になりましよう。
ちなみに叫びとは、技術と何の関係もないことです。構図やデッサン、音楽で言えば音程やリズムとはまったく無縁のこと。まずは言葉にならない衝動や欲求が溢れ出るのを、そのまま吐き出せる喜びや気持ち良さを体験することが第一。
その叫びを、より正確に表現したくなった時に、はじめて技術が必要になってくるのです。叫びもしないうちに何かを学ぶのは、話したいことが何もない演説の練習をするようなもの。伝えたい何かを、瑞々しく吐き出すことが先なのです。
月光荘の製品は、人々の心の叫びを100年以上受け止めてきました。人に評価されるためではなく、自分らしく生きるために。そんな表現を、月光荘はこれからも応援し続けます。